動物生命科学コース

研究室活動

 動物の体の構造や仕組みについての知識を基盤として、実験動物や培養細胞を用いて生命機能を解析したり、医薬品のリスク評価に応用したりしています.また、実験動物技術者の養成にも力をいれています。

実験動物1級技術者資格

 本学は社団法人実験動物協会の1級資格認定の特例校です.実験動物1級技術者資格の試験は,通常では社会にでて実験動物にかかわる業務を経験した後に受験できますが,本学では特例校ゆえに在学中に受験できます.

研究紹介

◆ 疾患モデルマウスや培養細胞を使って,特に脳や運動に関わるからだの装置に関する研究をしています.

加齢に伴い筋肉量が減少し筋力が低下する「サルコペニア」は,人以外の動物でも認められます.培養細胞を用いて筋肉におこる老化現象の一部を再現することで, 実験動物に代わる,老化研究のための実験系の確立を目指します.これまでに,培養筋管細胞を用いた私達の実験系で,老化と類似したメカニズムで筋萎縮が起こることを見出しています.

◆ 医薬品などを対象として,科学的根拠に基づいてヒトに対する安全性を適切に評価するため,毒性学に基づくリスク評価を行っています.

◆進行中の研究
  • 老化研究に役立つ実験動物の代替法の確立
  • 新規病態モデルマウスの開発
  • 海馬神経の神経保護作用と神経毒性の制御機構の解明
  • 脳髄膜における12型コラーゲンの役割
  • 化学物質により誘発されるラット胎仔の骨格異常等の毒性学的意義
  • 化学物質により誘発されるラット胎仔の発生異常の作用機序